抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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経済産業省の笹山氏が自動車リサイクル法の評価と検討結果について解説した。自動車リサイクル制度は2005年1月から施行された「使用済自動車の再資源化等に関する法律」により本格的に始動した。自動車リサイクル制度の成果として,使用済自動車のトレーサビリティの確保,自動車製造業者等による再資源化等の進展,自動車リサイクルシステムの安定稼動,不法投棄・不適正保管等の減少があげられる。自動車リサイクル法の電子マニュフェスト制度や道路運送車両法の改正により,使用済自動車の全数の状況が把握されており,リサイクルの推進,環境負荷物質の使用削減に大きく寄与した。すなわち,法施行以前の2000年にはリサイクル率が83%であったが,現状では約95%まで改善された。自動車リサイクル制度の課題と今後の対策として,中古車と使用済自動車の取り扱いの明確化,使用済自動車の循環的利用の高度化,自動車リサイクル制度の安定的な運用,中長期的な変化に対応するリサイクル制度の対応があげられる。すなわち,中古車か使用済自動車化の判断基準のガイドライン策定,リサイクルで障害となるバッテリー,発炎筒,タイヤの処理体制の確立,エアバッグのような再資源化義務のある部品の扱いなどの問題に取組んでいく。