抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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転写後RNA修飾およびその研究においてケミカルバイオロジー研究者が果たすべき役割について述べた。rRNA,tRNA,mRNAおよび低snRNAの転写後修飾で多く見出されているのがメチル化で,幾つかのRNAメチルトランスフェラーゼによるメチル化および単核鉄含有ジオキシゲナーゼによる脱メチルに寄与し,その過程はRNAの構造と機能の微調節だけでなく,生理機能にも重要であることが明らかにされている。RNA修飾過程として,CLIP-Seq等の技術を用いたRNA基質の探索,単一分子塩基配列決定や合成RNAプローブあるいはRNA基質に結合する酵素のプルダウンによる探索,RNA修飾をブロックまたは促進する低分子化合物の開発が望まれている。RNA修飾はDNA修飾や蛋白質修飾とは別の新規な領域であり,その解明により遺伝子発現や発生の調節機構に対する理解がより深まると期待される。