抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
公立図書館の蔵書構成論について,2001年以降に生産された文献,特に,1)ベストセラーの複本購入をめぐる論争,2)目標・対象を設定する戦略的蔵書構成,3)選書ツアーについての是非論争の3つの事象を中心に主要な文献を検討し,蔵書構成論の進展について見解を述べた。1)について,大量複本は購入すべきでないとの主張と複本は必要であるという主張,複本が多いと本当にいえるか,あるいは著作権者の逸失利益が本当にあるのかといった問題の検証,蔵書構成論の論点に関する文献を検討した。2)について,課題解決支援サービス,戦略的なポイントの設定や目的に基づく蔵書構成論,市民のための選書などに関する文献を検討した。3)について,肯定的理解と否定的主張に関する文献を検討した。文献検討は,誰のために何のために図書館の蔵書があるかという問題と誰によって図書館の蔵書が構成されるのかという問題の2つの問題の決着に貢献した。