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J-GLOBAL ID：201002281876868522   整理番号：10A0156772

金-ジチオカルバマート複合体によるレドックス依存性および非依存性過程を介する腫瘍プロテアソーム活性の阻害

Inhibition of Tumor Proteasome Activity by Gold-Dithiocarbamato Complexes via Both Redox-Dependent and -Independent Processes

著者 (9件)： ZHANG Xia (Wayne State Univ., Michigan) ,  ZHANG Xia (Ocean Univ. China, Qingdao, CHN) ,  FREZZA Michael (Wayne State Univ., Michigan) ,  MILACIC Vesna (Wayne State Univ., Michigan) ,  RONCONI Luca (Univ. Padova, Padova, ITA) ,  FAN Yuhua (Ocean Univ. China, Qingdao, CHN) ,  BI Caifeng (Ocean Univ. China, Qingdao, CHN) ,  FREGONA Dolores (Univ. Padova, Padova, ITA) ,  DOU Q. Ping (Wayne State Univ., Michigan)
資料名： Journal of Cellular Biochemistry  (Journal of Cellular Biochemistry)
巻： 109  号： 1  ページ： 162-172  発行年： 2010年01月01日 
JST資料番号： D0326B  ISSN： 0730-2312  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 金(III)-ジチオカルバマート複合体が,プロテアソームを標的とするヒト癌細胞の成長阻害活性を示すことが報告されており,その作用機構を検討した。[AuBr₂(ESTD)](AUL12)や[Au(ESTD)]₂(AUL15)のような,金(III)-,金(I)-ジチオカルバマート種は,ヒト乳癌MDA-MB-231細胞から精製した20Sおよび26Sプロテアソームのキモトリプシン様活性を阻害し,ユビキチン化タンパク質が蓄積して細胞死を招いた。この阻害や細胞死は,ジチオトレイトールのような還元剤で完全に回復した。さらに,AUL12でMDA-MB-231細胞を処理すると,活性酸素種が有意なレベル生じたが,AUL15では生じなかった。これらの結果から,細胞プロテアソームは,金(I)-および金(III)-ジチオカルバマートの重要な標的であると結論した。

シソーラス用語： プロテアソーム ,  *金化合物 ,  腫瘍細胞 ,  培養細胞 ,  キモトリプシン ,  ユビキチン化 ,  細胞死 ,  ターゲット ,  *プロテイナーゼ阻害剤 ,  *抗腫瘍薬 ,  有機硫黄化合物 ,  脂肪族アルコール ,  チオール ,  ジオール ,  第二アルコール
準シソーラス用語： MDA-MB-231細胞 ,  *プロテアソーム阻害剤

分類 (1件)： 酵素製剤・酵素阻害剤の基礎研究  (GW21010W)

物質索引 (2件)： ジチオカルバミド酸 ,  ジチオトレイトール

タイトルに関連する用語 (11件)： 金 ,  ジチオカルバマート ,  複合体 ,  レドックス ,  依存性 ,  非依存性 ,  過程 ,  腫瘍 ,  プロテアソーム ,  活性 ,  阻害