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J-GLOBAL ID：201002282134300149   整理番号：10A0780040

妊娠中にてんかんに対する治療を受けた女性の新生児の培養臍帯血リンパ球における染色体異常,姉妹染色分体交換および小核の評価

Evaluation of chromosome aberrations, sister chromatid exchange and micronuclei in cultured cord-blood lymphocytes of newborns of women treated for epilepsy during pregnancy

著者 (5件)： WITCZAK Monika (Dep. of Biology and Medical Genetics, Medical Univ. of Lodz, Lodz, POL) ,  KOCISZEWSKA Iwona (Feto-Maternal and Gynecology Dep., Medical Univ. of Lodz, POL) ,  WILCZYNSKI Jan (Feto-Maternal and Gynecology Dep., Medical Univ. of Lodz, POL) ,  LOPACZYNSKA Dobroslawa (Dep. of Biology and Medical Genetics, Medical Univ. of Lodz, Lodz, POL) ,  FERENC Tomasz (Dep. of Biology and Medical Genetics, Medical Univ. of Lodz, Lodz, POL)
資料名： Mutation Research  (Mutation Research)
巻： 701  号： 2  ページ： 111-117  発行年： 2010年08月30日 
JST資料番号： C0520A  ISSN： 0027-5107  CODEN： MRFMEC  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： てんかんの女性の妊娠は,全妊娠の約1%を構成することを疫学データが示した。抗てんかん薬(AED)に曝露された母親の新生児は,先天性の大奇形,認知機能障害および胎児死亡に対する増加リスクにあった。本研究では,妊娠中に母親が長期のAED治療を受けた新生児の臍帯血リンパ球を用いた。37の新生児(グルーブA)があり,2つのサブグループ,すなわち,単一療法を受けた母親からの新生児(A1)および多剤療法を受けた母親からの新生児(A2)に分けた。単一療法においててんかんの妊婦に与えられた主要な薬物は,バルプロ酸(VPA)およびカルバマゼピン(CBZ)類縁化合物であった。多剤療法においては,VPAおよびCBZ誘導体以外にフェニルトリアジン,スルファナミド,ベンゾジアゼピンおよびガンマ-アミノ酪酸(GABA)誘導体が投与された。3種のin vitro細胞遺伝学的試験:染色体異常(CA)アッセイ,姉妹染色分体交換(SCE)アッセイおよび細胞分裂抑制小核アッセイ(CBMN)を応用した。そのうえ,分裂指数(MI),複製指標(RI)および細胞核分裂指標(NDI)を決定した。グルーブAに対するCA/細胞の平均数(ギャップを除いて)は負の対照と統計的に有意差がなく(p>0.1),平均MI値も有意差がなかった(p>0.1)。グルーブAにおけるSCE/細胞の平均数は,負の対照と比べて統計的に有意に高かった(p<0.05)。グルーブAに対する平均RI値は,統計的有意差を示さなかった(p>0.1)。グルーブAに対する平均MN数は負の対照におけるより高かったが,この差は統計的有意性の境界にあった(p=0.07)。グルーブAに対するNDIの値は,負の対照における値と有意差がなかった(p>0.1)。妊娠中に単一療法および多剤療法でてんかんの女性に与えられた抗てんかん薬は,臍帯血リンパ球において染色体異常誘発性および遺伝毒性作用を潜在的に惹起した。これらの薬物は細胞毒性作用を及ぼさず,臍帯血リンパ球の細胞分裂動力学を阻害しなかった。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： 妊娠 ,  *てんかん ,  *新生児 ,  *臍帯血 ,  リンパ球 ,  *染色体異常 ,  *SCE【遺伝】 ,  *小核 ,  治療法 ,  女性 ,  培養 ,  疫学 ,  抗痙攣薬 ,  奇形 ,  失認 ,  胎児死亡 ,  親 ,  妊婦 ,  薬物 ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  in vitro実験 ,  遺伝学 ,  細胞分裂 ,  遺伝学実験技術 ,  複製【遺伝】 ,  細胞核 ,  遺伝毒性 ,  細胞毒性 ,  ウレア化合物 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸 ,  アミノカルボン酸 ,  第一アミン ,  脂肪酸 ,  母親
準シソーラス用語： in vitro ,  抗癲癇薬 ,  細胞遺伝学 ,  細胞核分裂 ,  *姉妹染色分体交換 ,  治療 ,  先天性奇形 ,  認知機能障害 ,  分裂指数 ,  療法 ,  ベンゾジアゼピン類

分類 (9件)： 神経の基礎医学  (GN01020W) ,  中枢神経系  (EJ12030F) ,  小児に特有の疾患  (GC08020M) ,  血液一般  (EJ03010L) ,  白血球,リンパ球  (EJ03030H) ,  分子遺伝学一般  (EC02010J) ,  遺伝子の構造と化学  (EC02020U) ,  細胞構成体の機能  (EF03060C) ,  抗てんかん薬・抗けいれん薬の基礎研究  (GW03060D)

物質索引 (4件)： 3-フェニル-1,2,4-トリアジン ,  カルバマゼピン ,  ガンマ-アミノ酪酸 ,  バルプロ酸

タイトルに関連する用語 (12件)： 妊娠 ,  てんかん ,  治療 ,  女性 ,  新生児 ,  培養 ,  臍帯血 ,  リンパ球 ,  染色体異常 ,  姉妹染色分体交換 ,  小核 ,  評価