文献

J-GLOBAL ID：201002282316351636   整理番号：10A1078313

Δ4活性を持つ脊椎動物脂肪酸アシル不飽和化酵素

Vertebrate fatty acyl desaturase with Δ4 activity

著者 (8件)： LI Yuanyou (Shantou Univ., Guangdong, CHN) ,  MONROIG Oscar (Univ. Stirling, Stirling, GBR) ,  ZHANG Liang (Shantou Univ., Guangdong, CHN) ,  WANG Shuqi (Shantou Univ., Guangdong, CHN) ,  ZHENG Xiaozhong (Univ. Stirling, Stirling, GBR) ,  DICK James R. (Univ. Stirling, Stirling, GBR) ,  YOU Cuihong (Shantou Univ., Guangdong, CHN) ,  TOCHER Douglas R. (Univ. Stirling, Stirling, GBR)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 107  号： 39  ページ： 16840-16845  発行年： 2010年09月28日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 草食性の海洋性硬骨魚類(Siganus canaliculatus)から,哺乳動物の脂肪酸アシル不飽和化酵素(Fad)と非常に類似したcDNA,fad1およびfad2を単離した。酵母を用いたヘテロロガスな発現実験から,当該cDNAの機能を解析したところ,Fad11はバイファンクショナル性のΔア6/Δ5}Fadであることが分かった。脊椎動物では以前から二重の特異性を持つことが知られていたが,本研究の結果からこうした2つの機能がより広く脊椎動物界に見られることが明らかになった。またFad2は酵母に対して22:5n-3をDHAに変換する能力を与えたことから,S.canaliculatusの遺伝子はΔ4Fad活性を持つ酵素をコードしているものと考えられた。以上,どんな脊椎動物種でもΔ4活性を持つFadを持つことが分かるとともに,DHA生合成には2つの経路の可能性,すなわちEPAの延長という直接的経路とΔ4不飽和化を介した経路のあることが示された。

シソーラス用語： *脂肪酸デサチュラーゼ ,  遺伝子発現 ,  cDNA ,  基質特異性 ,  生合成 ,  不飽和脂肪酸 ,  *スズキ類 ,  系統樹 ,  GC-MS分析 ,  Saccharomyces cerevisiae ,  ポリエン ,  ω-3脂肪酸
準シソーラス用語： *Siganus canaliculatus

分類 (2件)： 酵素生理  (EJ02020P) ,  代謝一般  (EB05030X)

物質索引 (4件)： ドコサペンタエン酸 ,  エイコサペンタエン酸 ,  ドコサヘキサエン酸 ,  アラキドン酸

タイトルに関連する用語 (4件)： 活性 ,  脊椎動物 ,  脂肪酸 ,  不飽和化酵素