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J-GLOBAL ID:201002282378293896   整理番号:10A0780991

肝細胞癌における移行性小胞体のプロテオミクス分析:癌についてのオルガネラ展望

Proteomic analysis of the transitional endoplasmic reticulum in hepatocellular carcinoma: An organelle perspective on cancer
著者 (10件):
資料名:
巻: 1804  号:ページ: 1869-1881  発行年: 2010年09月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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移行性小胞体(tER)は粗面及び滑面ER膜両者から成り,従って,これらの二つの細胞下区画両者に起因する機能に関係している。本論文において,アフラトキシンB1処理ラットの解剖した肝臓腫瘍小結節から単離したtERの蛋白質組成を,対照肝臓由来tERと比較した。タンデム質量分析(MS),ペプチド計数及びイムノブロット検証を用いて,蛋白質の相対的発現レベルを明らかにし,決定した。アポトーシス阻害剤(即ち,PGRMC1,トリペプチジルペプチダーゼII),リボソーム生合成に関与する蛋白質(即ち,ヌクレオホスミン,ヌクレオリン),翻訳に関与する蛋白質(即ち,eEF-2,及びeIF-3サブユニット),ユビキチン代謝に関与する蛋白質(即ちプロテアソームサブユニット,USP10)及び膜輸送に関与する蛋白質(すなわち,SEC13-様1,SEC23B,ダイナクチン1)が腫瘍tERに過剰発現しているのを見出した。転写因子(即ち,Pur-β,BTF3)及びC-Myc及びNF-κBに対する分子標的が,腫瘍小結節由来tERに過剰発現しているのを認めた。ダウンレギュレート蛋白質はチトクロームP450蛋白質,及び脂肪酸代謝及びステロイド代謝に関与する酵素を含んだ。意外なことに,蛋白質折畳み装置(即ち,カルレチクリン)及びMHCクラスIペプチド負荷複合体の蛋白質は変化しなかった。tERとの関連において機能未知蛋白質を検出し,特異的発現を示す新規蛋白質は有望な新規腫瘍マーカーであった。多くの場合において,腫瘍tERにおける蛋白質の特異的発現はOncomine humanデータベースに報告された対応遺伝子と比較可能であった。従って,腫瘍tERの分子プロフィルは異なっており,このことは癌における腫瘍細胞に生存優位性を与えると思われる。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
腫ようの化学・生化学・病理学  ,  蛋白質・ペプチド一般  ,  細胞構成体一般 

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