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J-GLOBAL ID：201002282416674262   整理番号：10A0470901

謎の生き物エディアカラの化石の復元にチャレンジ

著者 (1件)： 大野照文 (京大 総合博物館)
資料名： 化石研究会会誌  (Journal of Fossil Research)
巻： 42  号： 2  ページ： 105  発行年： 2010年04月20日 
JST資料番号： L2025A  ISSN： 0387-1924  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： プレカンブリア代末のエディアカラ化石生物群復元の解釈の難しさを示した。現在,エディアカラの化石の解釈は,多細胞動物説と非多細胞動物説が競合する。エアマット状構造を持つ一群は,その構造が現在の多細胞動物には見られない「食い違い相称」をもつため,多細胞動物とは考えにくい理由となっている。また,エディアカラの化石は硬組織が見出されず,軟体部分が保存されたものが大部分である。現生の多細胞動物に見られるような運動器官・消化器官・呼吸器官などが確実に同定された例は皆無である。例えば,Kimberellaは形態や内部構造などから原始的軟体動物とされるが,歯舌のような軟体動物の確実な特徴は見つかっていない。ただし,化石周辺には歯舌できたと解釈されるスクラッチ・マークや動いた痕とされる化石をも見つかっており,これらの意味づけを含む今後の研究が期待される。

シソーラス用語： 原生代 ,  *化石群集 ,  古生態 ,  *再生 ,  生物 ,  生痕化石 ,  *生物進化
準シソーラス用語： エディアカラン ,  *エディアカラ生物群 ,  *古生物復元 ,  多細胞生物

分類 (1件)： 古生代  (DE03020G)

タイトルに関連する用語 (3件)： 生き物 ,  化石 ,  復元