ウェハ検査・測定・分析技術の中でも微細化に焦点を絞り,半導体メーカおよび装置メーカの取り組みの現状について述べた。微細化の進展はさらに続いており,ダブルパターニング(DP)を採用した3xnmプロセス製品の量産拡大とともに,2xnm世代への移行も始まろうとしている。微細化に伴い,ウェハ検査においては歩留りに影響を与える致命的欠陥(キラー欠陥)の検出感度をいかに向上させるかが課題である。歩留り向上を図りつつ,検査・計測技術への投資を適正に行うために,ROI(Return on Investment)モデルの確立が必要となる。ROIモデル確立にバーチャルメトロロジー(VM)導入の動きが半導体メーカにみられる。