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J-GLOBAL ID：201002282564723671   整理番号：10A0988082

新規マラリア医薬品の形勢が変わるか?

Is the Tide Turning for New Malaria Medicines?

著者 (1件)： WELLS Timothy N. C. (Medicines for Malaria Venture/MMV, Geneva, CHE)
資料名： Science  (Science)
巻： 329  号： 5996  ページ： 1153-1154  発行年： 2010年09月03日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本号1175-1180頁のMatthias Rottmann等の研究を紹介した。マラリア研究において合理的設計と呼ばれるアプローチが巾を利かし,分子レベルでマラリア原虫の生化学的機構を理解すれば新規な有力な新薬剤が開発されると言う楽観主義がはびこっている。しかしRottmann等はマラリア原虫とその細胞全体を標的とする伝統的な手法によって12000種の天然化合物から,スピロインドロンの一つであるNITD609をスクリーニングし,これが低濃度で原虫の赤血球期を蛋白合成を遮断し殺虫することを見出した。さらに動物実験でその安全性が確かめられ,蛋白質阻害機構も明らかにした。候補化合物NITD609のヒットは3年間の短期間で得られたが,それだからと言って合理的な分子レベルの薬剤設計を否定するものではない。マラリア原虫の薬剤耐性機構を克服するには合理的設計は必要不可欠であると考える。

シソーラス用語： 製品開発 ,  *マラリア ,  *マラリア原虫 ,  *機構 ,  ドラッグデザイン ,  タンパク質合成 ,  有機物 ,  *化合物 ,  *スクリーニング
準シソーラス用語： *スピロインドロン ,  *ドラッグスクリーニング ,  マラリア病原虫 ,  環状化合物 ,  新医薬品開発 ,  蛋白合成 ,  天然有機化合物 ,  薬剤設計 ,  *薬剤耐性機構

分類 (3件)： 抗生物質一般  (GX01000E) ,  病原体に作用する抗生物質の基礎研究  (GX05020C) ,  感染症・寄生虫症一般  (GD01010H)

タイトルに関連する用語 (2件)： マラリア ,  医薬品