抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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既存研究と事例を通じて,情報システムの活用が,多様な市場情報を統合した創造的学習をいかに可能にするかについて考察した。具体的には,まず,情報システムの利用によるマーケティング活動の変化について概観し,その結果生ずる課題として,1)部門間の情報共有と連携,2)市場志向の実現に必要な組織的学習,を挙げた。次いで,異なる社会的グループの協働を可能にする「バウンダリー・オブジェクト(複数のコミュニティの境界を横断して利用される対象物)」という概念を手掛かりに,情報システムを媒介として,多様なものの見方や目的を持つ複数の部門の連携可能性についての問題を検討した。さらに,実際にデータベースを活用した部門間での情報共有によって市場競争力を実現した企業事例を検討して,1)競争優位性の実現,2)部門間での情報共有による業務改善,3)現場への権限委譲,4)EUC(エンドユーザコンピューティング)による知識創造,5)柔らかな制御,等の点について論じた。