抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:この学際的文献レビューの目的は,エンドユーザ作成コンテンツを増やせるWebアプリケーション(”Web 2.0”)の人気増大を考慮して,オンライン健康情報の信頼性についての新たな関心事項を探ることである。方法:知見の獲得は文献とWebのレビューに基づいている。文献は2006年10月と2008年10月の間の4つの異なる時点で集められ,10のアカデミックな専門分野からの56のソースを含んでいる。Webレビューは続いた6つのブログ(コメント付きで新規およびアーカイブに保管されたポスト)と1.5箇月間のウィキと6つの点に関する相関性に対するコンテンツ評価から成っていて,全体で63のソースを数える。結果:”Web 2.0”に関して同定された信頼性問題は過去15年Webについて表明された一般的な関心事項を繰り返した。しかし,潜在的問題の範囲と規模には差が存在した。社会科学者もまたヘルスケアにおけるWeb 2.0アプリケーションの使用に関連した特別な新しい問題を指摘している。繰り返された関心事項の中で特別な点には,原作者と情報品質の公表,匿名性とプライバシー,および情報をそれぞれ個人的状況に適用する個人の能力が含まれる。社会科学者が”負のネットワーク外在性”と呼ぶことを末端ユーザが理解するかどうかが新しい関心事項である。最後に,すべての信頼性問題が負であるわけではない。すなわち,社会的ネットワーキングとテキストベース情報からシンボリック情報,イメージまたは相互作用的情報へのシフトは患者の教育を強化し,多岐に亘る患者グループに到達する機会を与えると考えられる。結論:相互作用的および協力的Webアプリケーションは,何かを得ようとする患者や他のヘルスケア消費者に情報作成,共有,および検索を容易にすることにより,紛れも無く新しい機会を提供する。しかし,ヘルスケアに他の分野からのアプリケーションを導入したりまたは実践したりする時,研究者は注意深く批判的でなければならない。我々は信頼性に関する関心事項を時代遅れとして退けるべきではない。新たにポピュラーとなった健康目的のWebアプリケーション使用に関連した特別な問題を扱う必要がある。それにもかかわらず,ここでレビューした条項は,潜在的問題に取り組むことが可能で技術の正の側面をとらえられることを明確に示している。(翻訳著者抄録)