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J-GLOBAL ID：201002283064272343   整理番号：10A0855415

「当初明細書に記載した事項」と明細書に開示された発明の要旨-記述要件との関連を含めて-

著者 (1件)： 高林龍 (早稲田大 大学院法務研究科)
資料名： 知財管理  (Intellectual Property Management)
巻： 60  号： 8  ページ： 1223-1236  発行年： 2010年08月20日 
JST資料番号： G0276A  ISSN： 1340-847X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 実施例補充型の優先権主張出願の出願日の遡及が論点となった人口乳首事件東京高判について,事案の概要,裁判所の判断の要旨等について述べた後,発明の要旨認定の意味するものとして,リパーゼ事件最2判の場合,人口乳首事件東京高判の場合,実施例の増減と発明の要旨を説明した。さらに,人口乳首事件東京高判の事案での実施例追加不許の効果について述べるとともに,ソルダーレジスト事件知財高判の趣旨を示した。

シソーラス用語： 特許明細書 ,  乳頭 ,  優先権 ,  *特許出願 ,  *特許判例

分類 (1件)： 工業所有権  (HA03000C)

引用文献 (28件)：

• 判批として, 斉藤悦子・知財管理55巻1号49頁, 廣瀬隆行・パテント58巻7号3頁。なお, レンズ付きフィルムユニット事件 (東京高判平成17年1月25日LEX/DB文献番号28100328) と人口乳首事件の両方を扱った論考として神山公男「優先権の審査基準に関する問題点」知財管理55巻7号875頁がある。
• なお, 以下の第2章から第4章までは, ソルダーレジスト事件知財高判前の平成19年1月に原稿を提出し, 同年3月に韓国で公刊された韓国特許庁30周年記念論文集に登載された拙稿に年号等一部補正を加えたものである。日本での読者が極めて限られているため, 韓国特許庁からの了解を得てここに再掲することにした。
• なお, 以下においては, 本件における優先権主張出願が「後の出願」あるいは「本件出願」と表されている。
• この点, 東京高判も,「後の出願の特許請求の範囲の文言が, 先の出願の当初明細書等に記載されたものといえる場合であっても」, と判示している。
• 牧野利秋「知的財産権訴訟寸考」209頁

タイトルに関連する用語 (2件)： 明細書 ,  記述