抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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フレキシブルプリント基板として利用されるポリイミドと液晶ポリマーについて,マイクロ波帯域の異なる湿度条件下における複素誘電率測定を行った。その結果,25°C,60%RHの条件下におけるポリイミドの複素比誘電率の実部は,乾燥条件下に比べ各周波数において約10%大きな値を示した。また,ポリイミドの乾燥条件下における誘電正接は,各周波数において0.003と一定値を示したのに対し,25°C,60%RHの条件下における誘電正接は,乾燥条件下に比べ1GHzにおいて約3倍,10GHzにおいて約6倍にまで達した。一方,液晶ポリマーの複素比誘電率は,異なる湿度条件によって変化は見られなかった。更に,吸湿率の異なるポリイミドの複素比誘電率を比較した結果,吸湿率1.4%のポリイミドの誘電正接は,吸湿率1.1%のものに比べ各測定周波数において約2倍大きな値を示し,また,10GHzにおける湿度特性を測定した結果,吸湿率の異なるポリイミドの誘電正接は,湿度条件によって乾燥条件からの変化量に違いを示した。そして,ポリイミド基板上に作製したマイクロストリップ線路を想定し,伝送特性に与える湿度の影響について定量的に示すことができた。(著者抄録)