抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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箱根火山の中央火口丘の成因には,真鶴マイクロプレートの西縁断層にあたる丹那断層および平山断層の活動によって生じたプルアパート構造が関与したと考えられる.箱根町断層は,丹那断層の北端の断層と考えられている.この断層は,芦ノ湖の湖底に続いていると考えられている.そこで,本論では,この断層について,ナローマルチビーム測深システムを用いて,箱根町断層の位置を考察するために芦ノ湖の南東域における湖底の微地形の調査を行っている.その結果,高まりの中央部には,箱根町断層と平行する急傾斜な崖が見られた.また,高まりの東側には,流れ山が存在しない奇妙な盆地状の地形が見られた.ここに流れ山が存在しない理由は,盆地状の地形を示した地域が沈降し,その後泥質の堆積物に被われた可能性が高い.盆地状の地形形成は,断層運動による可能性が高い.