抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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気候は洪水や渇水などの極端な事象が発生する変動性を内包している。その変動性が変化することが問題であり,日本語の「気候変動」は,「気候変化」と呼ぶのが適切である。日々の晴雨や気温の高低の変化など,身近な気象に対して,気候変化は長らく地球物理学や地理学分野の科学研究対象であった。しかし,近年では,社会,経済,政治の重要課題となり,さらに昨今では,気候変化に対する緩和策や適応策を実現するための技術開発と社会の仕組みづくりが議論されるようになってきた。水問題は,本質的に,水循環の科学の問題であると同時に,河川・水資源を制御する技術の問題であり,水の統治,社会・経済の問題でもある。したがって,気候変化によって生じる水問題の適応には,科学的,技術的,社会・経済的アプローチを一貫して連携させる取り組みが必要である。