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J-GLOBAL ID：201002283275954009   整理番号：10A0284709

照射抵抗性腫瘍開始細胞の選択的標的化

Selective targeting of radiation-resistant tumor-initiating cells

著者 (3件)： ZHANG Mei (Baylor Coll. Medicine, TX) ,  ATKINSON Rachel L. (Baylor Coll. Medicine, TX) ,  ROSEN Jeffrey M. (Baylor Coll. Medicine, TX)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 107  号： 8  ページ： 3522-3527  発行年： 2010年02月23日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 腫瘍開始細胞(TIC)の化学療法や放射線療法への抵抗性が実験的にも臨床的にも示されており,再発の原因となる。本研究で,p53ヌルマウス乳房腫瘍から単離したTICが,腫瘍細胞全体よりもin vivoイオン化照射後のDNA損傷を効率的に修復することを示した。PTENのダウンレギュレーションがFACS分離されたTIC(非TICと比較して),TIC豊富化乳房球体(TIC枯渇した原発性腫瘍細胞)において見出された。本効果は,TIC部分集団内におけるAkt情報伝達増加,βカテニンのSer552リン酸化による典型的Wnt/βカテニン情報伝達経路の直接活性化を伴った。乳房球体と腫瘍担持同系マウスの双方におけるAkt経路の薬理学的阻害は,TICにおいて選択的に典型的Wnt情報伝達とDNA修復を阻害することが分かった。イオン照射前にAkt阻害剤で前処理することが患者の治療向上につながる可能性が示唆された。

シソーラス用語： DNA修復 ,  細胞情報伝達 ,  セリン/トレオニンキナーゼ ,  抗腫瘍作用 ,  酵素阻害剤 ,  イオン照射 ,  放射線療法 ,  耐放射線性 ,  p53遺伝子 ,  ノックアウトマウス ,  *腫瘍細胞 ,  乳房腫瘍
準シソーラス用語： Akt ,  Wnt情報伝達 ,  *腫瘍開始細胞

分類 (2件)： 抗腫よう薬の基礎研究  (GW16010A) ,  腫ようの化学・生化学・病理学  (GE02030N)

タイトルに関連する用語 (4件)： 抵抗性 ,  腫瘍 ,  細胞 ,  標的化