抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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整形な平面と立面をもつ小規模(1階床面積56m
2,2階床面積56m
2)木造戸建て住宅に,剛すべり支承と復元材を組み合わせた免震構造について,鉄骨架台と支承材の設置における施工誤差(浮上り)が及ぼす影響を調査した。支点の反力は施工誤差量(浮上り量)とともに,1次的に増減する。反力の変化率は-6.1%/mm~+5.2%/mmの間に分布する。地震応答変位は浮上り量に対して直線にはならないが,擬似的に1次とみなせば,地震応答変位の変化率は-0.82%/mm~+2.13%/mmの間に分布する。摩擦係数も浮上り量に対して擬似的に1次とみなせば,-2.90%/mm~+1.38%/mmの間に分布する。浮上り量が1mm以内だと地震応答変位の増加率は1%以内で,殆ど問題はないと考えられる。浮上り量が3mmの場合は最大46%の増加率となる。高摩擦タイプの支承の浮上りが大きな影響を与えることもわかった。地震応答変位が免震層の設計限界変位を超えないように,施工時の精度について注意を要する。(著者抄録)