抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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外来種ヤンバルトサカヤスデの生活環が温度,または日長,あるいはその両方によって調節されているか否かを知るため,成体を温度,日長条件を変えて飼育し,その産卵の有無を調査した。温度,日長条件は18°C15L9D・18°C10L14D・25°C15L9D・25°C10L14Dの4つの処理区を設けた。温度,日長条件の組み合わせた4つの処理条件下で,112日間の観察を行なったところ,18°C10L14Dの区で産卵がみられ,他の処理区では産卵はなかった。4つの条件下で18°C10L14D区がもっとも低温,短日条件のため,低温,短日で産卵が誘起されると推定された。野外では10月から成体が出現するので,沖縄県那覇市および静岡県静岡市の気温,日長から約22°C以下,日長12時間以下が繁殖に適した温度,日長と推定された。したがって,本種の生活環は晩秋から冬季にかけて繁殖するよう調節されていると結論された。(著者抄録)