抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では物流システムの満たすべき性質の形式的な記述体系とそのモデル検査について述べる。物流の世界では,貨物の流通量の増加にともないコンテナ管理の重要性が高まっている。我々はAmbient Calculusによる物流システムの記述と,実際の物流がその記述どおりに行われているかを監視するシステムを開発した。この監視システムによる物流管理の正しさを確認するためには,書類から生成されたプロセス式そのものの正当性を確認する必要がある。しかし,プロセス式生成システムで生成されるプロセス式は一般に複雑なものになり,さらに非決定的な動作も多くこの確認作業を人手で行うのは困難であると考えられる。本論文では,この課題を解決するために,物流システムに要求される,“いつか必ず貨物は目的地に輸送される”というような性質をAmbient Logicの論理式で表現し,その性質をプロセス式がすべて満たしていることを形式的に検査する手法を提案する。また,提案手法に基づくモデル検査システムを構築し検証実験を行った結果についても述べる。(著者抄録)