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J-GLOBAL ID：201002284155023148   整理番号：10A0720180

微量なピリンであるFctBの結晶構造によりA群連鎖球菌の線毛の固着での決定要因が明らかになる

Crystal Structure of the Minor Pilin FctB Reveals Determinants of Group A Streptococcal Pilus Anchoring

著者 (8件)： LINKE Christian (Univ. Auckland, Auckland, NZL) ,  YOUNG Paul G. (Univ. Auckland, Auckland, NZL) ,  KANG Hae Joo (Univ. Auckland, Auckland, NZL) ,  BUNKER Richard D. (Univ. Auckland, Auckland, NZL) ,  MIDDLEDITCH Martin J. (Univ. Auckland, Auckland, NZL) ,  CARADOC-DAVIES Tom T. (Australian Synchrotron, Victoria, AUS) ,  PROFT Thomas (Univ. Auckland, Auckland, NZL) ,  BAKER Edward N. (Univ. Auckland, Auckland, NZL)
資料名： Journal of Biological Chemistry  (Journal of Biological Chemistry)
巻： 285  号： 26  ページ： 20381-20389  発行年： 2010年06月25日 
JST資料番号： E0038A  ISSN： 0021-9258  CODEN： JBCHA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： A群連鎖球菌(GAS)の表面にある繊毛において,主要なピリンは多量体の軸になるが,2つの微量なピリンが先端と基部に局在し,その中の基部のピリンFctBの構造を解析することにした。1.9Åの解像度の結晶構造によれば,FctBは免疫グロブリン(Ig)様のN末ドメインと伸びたプロリン高含有尾部を有していた。このIg様ドメインはGASの軸ピリンのIg様ドメインと構造的に相同なので,この軸の集合とFctBの結合に同じソルターゼを使用する理由を説明できた。質量分析によれば,FctBは軸にLysでの共有結合で結合していた。尾部はポリプロリンIIヘリックスを形成し,このことは細胞壁に固着する基部ピリンの共通の性質のようだった。これらの結果に基づいて,各ピリンの集合した線毛の構造モデルを提案した。

シソーラス用語： *細菌タンパク質 ,  *結晶構造 ,  溶血性連鎖球菌 ,  *線毛 ,  立体配座 ,  アミノ酸配列 ,  架橋【高分子】 ,  質量分析 ,  折畳み構造 ,  ペプチジルトランスフェラーゼ
準シソーラス用語： A群連鎖球菌 ,  *FctB ,  ソルターゼ ,  *ピリン

分類 (2件)： 分子構造  (EB03020Y) ,  微生物の生化学  (EG03020N)

タイトルに関連する用語 (5件)： ピリン ,  結晶構造 ,  A群連鎖球菌 ,  線毛 ,  要因