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J-GLOBAL ID：201002284424039064   整理番号：10A1160807

初期地球上での彗星の衝突におけるグリシン-含有錯体の合成

Synthesis of glycine-containing complexes in impacts of comets on early Earth

著者 (5件)： GOLDMAN Nir (Lawrence Livermore National Lab., California, USA) ,  REED Evan J. (Lawrence Livermore National Lab., California, USA) ,  FRIED Laurence E. (Lawrence Livermore National Lab., California, USA) ,  KUO I.-F. William (Lawrence Livermore National Lab., California, USA) ,  MAITI Amitesh (Lawrence Livermore National Lab., California, USA)
資料名： Nature Chemistry  (Nature Chemistry)
巻： 2  号： 11  ページ： 949-954  発行年： 2010年11月 
JST資料番号： W2267A  ISSN： 1755-4330  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 初期地球上での彗星の衝突におけるアミノ酸グリシン-含有錯体の合成をシミュレーション研究した。シミュレーション結果から,初期地球上での前生物的分子の”衝撃合成”の可能なメカニズムが,大気条件および原始的恒星上に既に存在している材料には依存しないことが示された。衝撃-圧縮系での複雑な時間-依存化学反応をモニタリングできる新規の実験によって,この合成経路の確認が裏付けられるであろう。衝撃圧縮において,局所的な還元環境を生成する,高濃度のH⁺イオンを持つ,極度の条件での高度な化学反応が観測された。この反応環境がアルファアミノ酸のものと等価のC-N結合の連続を含んだC-N結合オリゴマーの形成の誘発を助けた。より低い圧力および温度へのクエンチングで,オリゴマーが分解しより安定な錯体を形成した。多くのこれらの錯体がH⁺と容易に反応できグリシンを形成した。シミュレーションで観測された他の新型の準安定なC-N種が,生命の形成のために必要な蛋白質と似たより複雑なアミノ酸あるいはペプチド鎖さえも形成できることが考えられた。

シソーラス用語： *彗星 ,  *衝突 ,  アミノ酸 ,  *錯体生成 ,  分子化合物 ,  爆縮 ,  陽子 ,  C-N結合 ,  オリゴマ ,  生命の起源 ,  計算機シミュレーション ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸
準シソーラス用語： α-アミノ酸 ,  衝突錯体 ,  分子動力学シミュレーション

分類 (2件)： 流星,すい星,いん石  (DB04040A) ,  分子間相互作用  (BH07020P)

物質索引 (1件)： グリシン

タイトルに関連する用語 (5件)： 初期地球 ,  彗星 ,  衝突 ,  グリシン ,  錯体