抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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原子力発電所などの重要建造物では鉛直地動は重要な入力条件であるが,スラブ内およびプレート間大地震による鉛直地動への減衰効果に対する知見は少ない。本論では,この種の地震における鉛直・水平地動の減衰関係式を提案した。ここでは放射,横断および鉛直方向に対する最大地動加速度(PGA),最大地動速度および5%減衰加速度応答スペクトル(SA)についての関係式を求めた。また,これらの関係式を入力動として用いるために,S波速度が異なる基盤層の地域係数を求めた。この検討の主な結果は以下の通り。1)海溝弧における観測記録から求めた本論の水平地動減衰は従前の値より小さくなった。2)太平洋プレートにおけるスラブ内およびプレート境界地震による地動は殆どの場合,フィリピン海プレートより大きい。3)スラブ内地震の短周期PGAおよびSAは同じ震源深さ(D)におけるプレート境界地震より大きく,D
2/3にほぼ比例する。