抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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生産活動に直結した秋田エプソンの省エネ活動は,会社内の総原価低減対策の一環として位置づけられ,着実な成果を挙げていることで定評がある。実際の省エネ活動は,品質の向上と両立させるという観点から,まず「施策アイデア」をリストアップし,現状把握,ベンチマークの確認を経て,費用対効果や品質への影響をシミュレーションした上で,アクションを起こすというプロセスを経る。省エネ活動の主要な事例は次の通りである;(1)55kWのコンプレッサーでアンロードの電力が26kWとなっており,アンロード時間が長く,無駄に電力を消費していることが判明した。また,運転後に停止するまでの時間が長いことも問題であったため,始動設定・停止設定を見直し,アンロード時間を短縮するための施策が図られた。アンロードに切り替わると,停止まで10分間は運転したままの状態だったが,段階的にアンロード時間の設定を変更し,2分まで短縮することに成功した。これにより,改善前のアンロード率34%を改善後に14%まで下げて,電力削減量:16万kWh/年,CO
2削減量:59t-CO
2/年という大きな成果が得られた。(2)基礎設備については,流量バルブを約30%まで絞ったまま1年中運転している熱源ポンプの固定エネルギーが省エネターゲットになった。熱源ポンプにインバータを取り付け,バルブ全開で流量を測定しながらインバータを最適調整した結果,熱源ポンプの固定エネルギーは34kW削減された。更にRO加圧ポンプを高効率ポンプに交換したところ,12kWの削減効果が得られた。インバータ化と高効率化を進めた結果では,電力削減量8016万kWh/年,CO
2削減量:302t-CO
2/年であった。