抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,スパムメールはメール全体の約85%を占めていると言われており,SMTPサーバには深刻な負荷が生じている。これに対し,SMTPセッション確立後,SMTPサーバがメール本文を受信する前において,スパムメールを検知する手法が提案されているが,既存方式はスパムメールの見逃しや誤検知が多く生じている。そこで本稿では,一次フィルタを想定し,誤検知率を限りなく0に抑えっつ,効率的にスパムメールを検知する手法を検討し,以前に提案したスパムメールに出現する特徴を細分化して新たに作成した特徴要素を加え,決定二分木によりスパムメール検知ルールを作成する方式を提案する。この方式をSMTPサーバ上のメールログに対し適用し効果を測定した結果,半年後においても誤検知をせずに90-95%のスパムメールを検出できた。さらに,提案方式のスパムメール検知精度を向上させるために有効ないくつかの特徴について精度向上の可能性を検証した。これらのことからスパムメールを効率的に検知し,かつ既存方式で問題になっていた正常なSMTPクライアントに対するメール送信の際にかかる負担を低減できることが示された。(著者抄録)