抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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船舶の動きを航路航行や障害物回避といった海上突通流と港湾荷役の状況を考慮して決めることができる海上交通流シミュレーションシステムは,交通流の再現だけでなく多角的な港湾環境の評価や港湾危機管理などに利用することが考えられる。船舶群行動モデルを搭載した船舶エージェントと新たに開発した港湾エージェントを用いて,エージェント間の相互作用を表現できるプリミティブなシミュレーションシステムを開発した。そして,船舶エージェント数と港湾エージェントの船舶処理能力を変化させた東京湾の交通流シミュレーションを行い,国際的な海上交通流シミュレーションシステムの開発に向けての知見を得る事ができた。得られた知見は次の通りである。1)船舶エージェント数を増加させても交通量は単調に増加しない。2)港湾エージェントの船舶処理能力と船舶エージェント数のバランスで交通量が決まる。3)船舶処理能力が大きい港湾エージェントが機能停止すると,東京湾の交通量の減少が大きい。4)船舶処理能力が大きい港湾が機能停止すると稼働中の港湾で船舶処理能力が大きい港湾への影響が最も大きく,東京湾全体の交通量にも影響を及ぼす。