抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近時,チタン合金の市場の拡大が期待され,さまざまな研究開発が行われている。チタン合金は,相の割合によって,大きくα合金,α+β合金,β合金(体心立方晶系)に分類されるが,なかでも,強度や加工性に優れたβ型チタン合金への注目は高い。本稿では本合金の利用状況の現状と研究動向を解説した。β型チタン合金の用途は航空機,自動車,医療など多岐にわたる。なかでも機体の軽量化が経済性と直結している航空機分野では,1990年代から高強度合金鋼の代替材料として使用されはじめている。1990年代に入って,低弾性率のβ型チタン合金が開発され,生体用チタン合金として適用されている。自動車用用途ではサスペンションやスプリングコイルがある。研究開発の動向としては,日本では新しい製造方法の「高機能チタン合金創製プロセス技術開発」プロジェクト研究開発が平成17~20年度にかけて行われ,また,米国では一回溶融プロセスの開発が進められている。