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J-GLOBAL ID：201002285093415717   整理番号：10A0301036

短伐期木質バイオマス生産に適したヤナギ類の候補木の選抜-材質(バイオマス量)に着目した生育地における優良候補木の選抜方法について-

著者 (4件)： 田村明 (森林総合研 林木育種セ 北海道育種場) ,  生方正俊 (森林総合研 林木育種セ 北海道育種場) ,  那須仁弥 (森林総合研 林木育種セ 北海道育種場) ,  高倉康造 (森林総合研 林木育種セ 北海道育種場)
資料名： 北海道の林木育種  (Forest Tree Breeding of Hokkaido)
巻： 52  号： 2  ページ： 16-19  発行年： 2010年02月15日 
JST資料番号： Y0226A  ISSN： 0387-4184  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 短伐期木質バイオマス生産にヤナギ類(オノエヤナギ,エゾノキヌヤナギ)の中から優良候補株を選抜する方法として,ピロディン貫入法がその容積密度の推定に利用可能か否かを検討して成長量の優れた候補木を非破壊的かつ簡易に選抜する方法について検討することを目的とした。北海道上川郡に生育しているオノエヤナギとエゾノキヌヤナギ各50個体について,樹高,胸高直径,株立ち本数,ピロディン貫入量を測定し,採取した円盤の半径,平均年輪幅,容積密度,ピロディン貫入量を測定した。結果は,容積密度の個体間差は早期から顕著に現れ,加齢に伴って年輪幅と容積密度の関係が変化する可能性が示唆された。優良候補木を選抜するためには,なるべく樹齢の若い個体を選び,樹皮率が小さく,ピロディン貫入量が小さい個体を選抜することが有効であることが推定された。

シソーラス用語： リグニン ,  *バイオマス ,  *ヤナギ属 ,  特性 ,  生息場所 ,  *木質材料 ,  材料 ,  伐木 ,  樹木 ,  *木質バイオマス
準シソーラス用語： 材質 ,  短伐期 ,  優良候補木

分類 (2件)： 林産物一般  (FF05010O) ,  造林一般  (FF03010A)

引用文献 (6件)：

• 千葉茂・永田義明: 農林水産省大型別枠研究バイオマス変換計画平成 2年度委託事業報告書, 1-38, 1991.
• 藤澤義武: 密度,“林木の材質検定法とその実際--国産材を活かす林木育種へ向けて--”, 太田貞明・倉本哲嗣・栗延晋・近藤禎二・高田克彦・田島正啓・千葉茂・長坂壽俊・平川泰彦・藤澤義武, 林木育種協会, 20-25, pp93, 2001
• 松崎智徳: ナガバヤナギとエゾノキヌヤナギの成長と形態におけるクローン間差, 日林北支論48, 90-91, 2000.
• 永田義明・竹田貴彦: エゾノキヌヤナギ木質バイオマスの短期生産, 日林北支論50, 59-61, 2002,
• 永田義明・戸巻邦男・舛甚知子: ヤナギ類木質バイオマスの短期生産と優良クローンの選抜, 北海道の林木育種37(2), 5-9, 1994.

タイトルに関連する用語 (8件)： 短伐期 ,  木質バイオマス ,  ヤナギ ,  木 ,  材質 ,  バイオマス ,  着目 ,  生育地