カーボンナノチューブのコヒーレントフォノン

加藤景子; 北島正弘

文献

J-GLOBAL ID：201002285330799738 整理番号：10A0660576

カーボンナノチューブのコヒーレントフォノン

Coherent Phonons in Carbon Nanotubes

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資料名：
巻： 53 号： 5 ページ： 317-326 (J-STAGE) 発行年： 2010年
JST資料番号： G0194A ISSN： 1882-2398 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

サブ10フェムト秒レーザーを用いた時間分解反射率測定により単層カーボンナノチューブのコヒーレントフォノンを観測した。カーボンナノチューブの基本物性,コヒーレントフォノンの測定原理,実験装置について解説し,カーボンナノチューブのコヒーレントフォノンの観測結果を示した。等方測定と非等方測定を用いることでRBM,Gモード,さらにはDモードのコヒーレントフォノンを選択して観測することができた。またコヒーレントフォノンで観測されたGモードの特異な偏光依存性は,異なる対称性を持つフォノンモードが,異なる初期位相を持って重なり合った結果であることを示す。超短パルスレーザー技術の発展により,極めて短い時間で起こるコヒーレントなキャリアやフォノンのダイナミクスを実時間で観測できるようになった。レーザ波形整形技術を組み合わせることで,ナノ物質のコヒーレントな制御が可能になることが期待される。

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光物性一般

引用文献 (70件)：

1) http://www.intel.co.jp/jp/technology/mooreslaw/index.htm インテルの HP でムーアの法則とプロセッサーを構成するトランジスタの数の関係が年表と共に掲載されている.
2) K. S. Novoselov, A. K. Geim, S. V. Morozov, D. Jiang, Y. Zhang, S. V. Dubonos, I. V. Grigorieva and A. A. Firsov: Science, 306 (2004) 666.
3) S. J. Tans, A. R. M. Verschueren and C. Dekker: Nature, 393 (1998) 49.
4) R. Saito, G. Dresselhaus and M. S. Dresselhaus: Physical Properties of Carbon Nanotubes (Imperial College Press, London, 1998).
5) Y. Saito and S. Bandow: Introduction to Carbon Nanotubes (CORONA Publishing Co., LTD., Tokyo, 1998) [in Japanese].

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