抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ベテラン技術者にとって常識的な内容でも経験が不足する若手技術者にとっては未知であり,失敗することで身につくことがある。本論文では,流量計からのアナログ信号を2台のシーケンサに取り込み,バルブの制御を行うための計装工事において実際に経験した失敗の施工レポートを紹介した。作成したラダーをシミュレーションしたところ問題はなかったが,現場で試運転を行うとバルブが閉じない問題が発生した。そこで,1)ラダーの見直し,2)配管のチェック,3)信号ケーブルのチェック,4)流量計まわりのチェック,5)シーケンサのモニタリング,6)再度ラダーと配線のチェックという手順をとったが異常を見つけられなかった。結果として上司に状況説明を行い,電流信号をシーケンサに取り込むための接続が並列になっていて,電流が分流したために正しく動作しないことが発覚した。正しい値を入力するには電流信号を直列に接続する必要があり,電圧信号の場合には入力インピーダンスによって電圧が分圧されないように並列に接続すべきである。そうした失敗の経験は知識との隔たりを埋めてくれることを経験則として示した。