抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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リスク・マネジメントを考える場合,危機発生の時点を起点にして危機の事前的時期,危機の渦中的時期,危機の事後的時期の3つの時期区分に分けられる。危機発生に関連した3つの時期区分に対応した各リスク・マネジメントは,それぞれに重要な役割と機能を果たすと共に,企業危機に対する統合化したリスク・マネジメントとして,本来の役割と機能を実行できる。危機発生の渦中における危機の原因を現象面に惑わされずに,本質的な視点から検討することは,3つの時期区分を統合化したリスク・マネジメントを構築する上で必要な視点と言える。渦中的リスク・マネジメントに関連したいくつかの事例を指摘する中で,危機対応行動が良い効果と結果をもたらすか,そうでないかの分かれ目は,現象としての危機そのものの解決策にあるというよりは,現象の中に隠れた本質ともいえる既存の成功仮説や信頼関係の崩壊という二側面を意識したものかどうかに大きく依存している。