抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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金型製造工程における熱処理時の寸法変化量の抑制や切削加工性の向上を図った大同製鋼の冷間ダイス鋼DCMXを紹介した。開発コンセプトは,大型冷間プレス金型で要求される熱処理変形の異方性が極めて小さく,さらに熱処理変形率がゼロになるような熱処理条件下で8Cr鋼と同等の62HRCを超える最高硬さが得られるという冷間ダイス鋼の開発である。本鋼は高性能8%Cr系冷間ダイス鋼(8Cr鋼)と同等以上の高硬度・高靭性を確保しつつ,優れた切削加工性を有し,熱処理寸法の制御が容易なマトリックス冷間ダイス鋼で,その諸特性と既存鋼SKD11,8Cr鋼と比較して示した。DCMXには粗大な晶出炭化物がほとんど見られず,既存鋼にはない熱処理変形の異方性の大幅な低減,切削加工性の向上,靭性の向上が大きな特徴がある。大型冷間プレス金型で金型作製のリードタイム短縮や金型寿命向上の効果が確認されている。