抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平成21年,山口県防府市で特別養護老人ホームが土石流により被災し,入所者7名が亡くなる事態が発生した。この災害を受けて,今後対策を進めるうえでの基礎資料とすべく,土砂災害危険箇所および土砂災害警戒区域に存在する災害時要援護者関連施設を対象として,土砂災害対策の実施状況等に関する全国調査を実施し,実態の把握を行うとともに,調査結果を踏まえ,今後の対策の推進および関係部局間の連携の強化に関して特に重要な取り組み等を取りまとめるよう都道府県および地方整備局あてに通知がなされた。全国調査の結果,土砂災害危険箇所および土砂災害警戒区域に立地する災害時要援護者関連施設が,全国に13730施設存在していることが判明した。土砂災害対策の実施状況としては,砂防堰堤等が整備されている災害時要援護者関連施設が3598施設と全体の3割に満たないことが判明した。また,立地している箇所が土砂災害警戒区域に指定されている災害時要援護者関連施設が4165施設と,約7割の施設の立地箇所において指定がなされていない実態が明らかになった。