抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我が国の平均寿命世界一の基本には,日本の風土に根ざした伝統食品の利用があると考えられる。湿度の高い我が国の気候風土で味噌,醤油,漬物,納豆,酒などの発酵食品が伝統食品として発達してきたが,原材料の多くが輸入される状態に至った。健全な身体を育む「食育」に対して,健全な心を育む「茶育」を提唱したい。日常茶飯事といわれる割に,茶は嗜好品という以外に理解されていない思われる。紅茶,ウーロン茶がそれぞれ発酵茶,半発酵茶の代表とされているが,科学的には発酵ではない。正確には酸化反応であり,厳密には加水分解反応,重合反応などが複雑に絡み合ってできたものである。後発酵茶と呼ばれるプーアール茶などはその製造過程で何らかの微生物が関与している。東南アジアにはコメを用いた伝統食品の発酵コメ麺があり,分析するとアレルゲン蛋白質が減少していることが分った。日本が抱える生活習慣病の改善に役立つと考えられる。