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J-GLOBAL ID：201002286308296907   整理番号：10A0682170

ポリプロピレンの四つの代表的誘電特性に対してナノ構造形成が与える効果

Comparison of Nano-structuration Effects in Polypropylene among Four Typical Dielectric Properties

著者 (3件)： FUSE Norikazu (Waseda Univ., Tokyo, JPN) ,  OHKI Yoshimichi (Waseda Univ., Tokyo, JPN) ,  TANAKA Toshikatsu (Waseda Univ., Fukuoka, JPN)
資料名： IEEE Transactions on Dielectrics and Electrical Insulation  (IEEE Transactions on Dielectrics and Electrical Insulation)
巻： 17  号： 3  ページ： 671-677  発行年： 2010年06月 
JST資料番号： W0578A  ISSN： 1070-9878  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ポリプロピレン単体(PP)並びに2%および6%のナノクレイを添加した2種類のナノコンポジット(NC)について,代表的誘電特性(誘電率ε_r’,誘電体損失率ε_r”,空間電荷蓄積,並びに耐部分放電(PD)性)を測定して比較した。PP単体の場合にはε_r’およびε_r”が何れも温度や周波数をあまり受けないが,NCの場合にはかなりの温度依存性(ε_r’)や周波数依存性(ε_r”)を示すようになり,またNCの場合では大量の電荷蓄積が見られる。これらの結果はNCの製作過程において多量の移動キャリヤやダイポールが導入されたことを示していると考えられる。しかしNCはこれらの誘電特性の低下にかかわらず優れた耐PD性能を有している。これらの結果からナノフィラーは単に存在することによって耐PD性を向上する機能を有しているが,フィラーの分散を改善するための化学物質が誘電率の増大や大量の電荷キャリヤの生成を招いているものと考えられる。

シソーラス用語： *ポリプロピレン ,  ナノ構造 ,  ナノ複合材料 ,  *誘電率 ,  *誘電損失 ,  *空間電荷 ,  帯電 ,  部分放電 ,  温度依存性 ,  周波数依存性
準シソーラス用語： *ナノクレイ ,  *ナノコンポジット ,  *電荷蓄積 ,  誘電特性

分類 (2件)： 絶縁材料  (NA04030W) ,  物理的性質一般  (YH02021U)

タイトルに関連する用語 (3件)： ポリプロピレン ,  誘電特性 ,  構造形成