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J-GLOBAL ID：201002286337938950   整理番号：10A0284773

植物の成長に必要な膜結合性のチオレドキシンは細胞間を移動するが,これは細胞間コミュニケーションにおける役割を示唆している

A membrane-associated thioredoxin required for plant growth moves from cell to cell, suggestive of a role in intercellular communication

著者 (5件)： MENG Ling (Univ. California, CA) ,  WONG Joshua H. (Univ. California, CA) ,  FELDMAN Lewis J. (Univ. California, CA) ,  LEMAUX Peggy G. (Univ. California, CA) ,  BUCHANAN Bob B. (Univ. California, CA)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 107  号： 8  ページ： 3900-3905  発行年： 2010年02月23日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 遍在性の調節性ジスルフィドタンパク質であるチオレドキシン(Trx)は,植物では6種類以上のタイプから成る複雑なファミリーを形成していることが知られて いる。本研究では,シロイヌナズナのTrx hファミリーのメンバーであるAtTrx h9(Trx h9)の特性と機能について検討した。Trx h9は細胞膜に結合し,細胞間を移動していることが分かった。Trx h9の構造を解析したところ,2番目のGly(Gly²)と4番目のシステイン(Cys⁴)が高度に保存された17アミノ酸から成るN末端の伸長が明らかになった。突然変異誘発実験により,Gly²は膜結合に必要であることが分かった。Gly²およびCys⁴の両方が運動に必要であり,Cys⁴はタンパク質の構造とパルミトイル化に必要と推定された。この予測は三次元モデルの結果と一致した。以上より,Trx h9の膜局在性と細胞内運動性から細胞間コミュニケーションにおけるその役割が示唆された。

シソーラス用語： *チオレドキシン ,  *細胞生理 ,  *Arabidopsis ,  細胞膜 ,  変異誘発 ,  結合部位 ,  パルミトイル化 ,  アミノ酸残基 ,  細胞内分布 ,  ミリストイル化
準シソーラス用語： *細胞間コミュニケーション

分類 (1件)： 植物生理学一般  (EH02010Y)

タイトルに関連する用語 (6件)： 植物 ,  成長 ,  膜結合 ,  チオレドキシン ,  細胞間コミュニケーション ,  役割