抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「おはつもも」は,長野県伊那地方で古くから栽培されていた在来種で,果実が極めて小さく食味も特に優れてはいないが,強健で病害虫に強く,台木品種として注目される。筆者は,モモの連作障害に耐えられる台木育成のため,野性桃,在来桃を調査したが,その折に下伊那郡大鹿村鹿塩入沢井の藤沢岩男氏の山の畑にそびえ立つ原木と思われる「おはつもも」に出会った。本稿では,「おはつもも」の由来,品種特性,普及状況と栽培上の課題などを紹介した。「おはつもも」は,種子生産力が高く,離核なので採種が容易である。病害虫にも比較的強く,実生は育てやすい。接木の際は副梢の発生が少なく扱いやすく,生育もよく揃うので,台木として普及している。