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J-GLOBAL ID:201002286644285824   整理番号:10A0860463

鉄を電子供与体として利用可能な嫌気性微生物の集積培養物による鉄腐食

Iron Corrosion under the Enrichment Culture of Anaerobic Microorganisms Utilizing Metallic Iron as an Electron Donor
著者 (8件):
資料名:
巻: 59  号:ページ: 298-304  発行年: 2010年08月15日 
JST資料番号: F0006A  ISSN: 0917-0480  CODEN: ZAKAEP  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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鉄を電子供与体として培養可能な嫌気性微生物の集積培養物を用いて鉄腐食性について調べた。九州地区の原油タンクの底板に残留した水由来の嫌気性微生物の集積培養物は,鉄を激しく腐食した。しかし,東北地区の油井排水,及び江戸川河口の底泥由来の嫌気性微生物の集積培養物は鉄をほとんど腐食しなかった。東北地区の油井排水,及び江戸川河口の底泥由来の嫌気微生物の集積培養物で鉄を腐食させた場合には,黒色の硫化鉄の被膜が表面に検出された。したがって,これら東北地区の油井排水,及び,江戸川河口の底泥由来の嫌気性微生物の集積培養物による鉄の腐食は,おもに硫酸塩還元菌(SRB)によるものと考えられた。しかし,九州地区の原油タンクの底板に残留した水由来の嫌気性微生物の集積培養物による鉄の腐食では,SRBによる腐食に特徴的な硫化鉄の被膜は検出されなかった。九州地区の原油タンクの底板に残留した水由来の嫌気性微生物の集積培養物による鉄の腐食生成物の主要な成分として,炭酸鉄(FeCO3)が検出された。したがって,九州地区の原油タンクの底板に残留した水由来の嫌気性微生物の集積培養物による鉄の腐食は,従来よく知られているようなSRBによる腐食ではないことが考えられた。九州地区の原油タンクの底板に残留した水由来の集積培養物で腐食させた炭素鋼SS400試験片の,Arガスで嫌気性にした人工海水中での自然電位は,無菌の系で腐食させた試験片や,東北地区の油井排水,及び江戸川河口の底泥由来の嫌気性微生物の集積培養物で腐食させた試験片の自然電位と比較して,120から140mVほど貴な電位であった。したがって,九州地区の原油タンクの底板に残留した水由来の嫌気性微生物の集積培養物による鉄の腐食では,腐食生成物と地鉄の間でガルバニックセルを形成することで,腐食が促進されている可能性が考えられる。(著者抄録)
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分類 (1件):
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腐食 
引用文献 (7件):
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