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J-GLOBAL ID：201002286647790252   整理番号：10A0825908

酸化分解性ポリマー 望む時に,あっという間にモノマーに戻せる高強度ポリマー

著者 (1件)： 木原伸浩 (神奈川大 理)
資料名： 月刊Material Stage  (マテリアルステージ)
巻： 10  号： 3  ページ： 1-3  発行年： 2010年06月10日 
JST資料番号： L5969A  ISSN： 1346-3926  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 酸素に対しても熱に対しても安定でありながら,次亜塩素酸ナトリウムのような酸化剤に曝すと,酸化反応によって分解される酸化分解性重合体について紹介,解説した。酸化分解性重合体は,主鎖にジアシルヒドラジン単位を有する重合体であり,1)アシルハライドのようなカルボン酸誘導体とヒドラジンとの重縮合,2)アシルハライドとヒドラジドとの重縮合,3)ジアシルヒドラジン単位を有する単量体の重合,によって合成される。典型的な重合体は,NaClO水溶液に曝すと,フィルム状のものは数分で完全に単量体(カルボン酸+窒素)まで分解する。ナイロン-0,2は,ジアシルヒドラジン単位のみから成っているが,空気中での熱分解開始温度は360°Cである。ポリ(t-ブチルイソフタル酸ヒドラジン)(PtBIPH)も,空気中で熱安定性である。酸化分解性重合体は,分解のタイミングを自由にコントロールできるので,分解性の接着剤や塗料など広い用途が期待できる。

シソーラス用語： *分解性高分子 ,  *酸化 ,  ナトリウム化合物 ,  次亜塩素酸塩 ,  酸化剤 ,  ヒドラジド ,  重縮合 ,  *解重合 ,  単量体 ,  酸塩化物 ,  カルボン酸エステル ,  分解物 ,  *ポリアミド ,  エンジニアリングプラスチック ,  ヒドラジン ,  窒素
準シソーラス用語： *ポリカルボヒドラジド ,  *酸化分解 ,  次亜塩素酸ナトリウム

分類 (4件)： 重縮合  (CG04050Z) ,  脂肪族カルボン酸の窒素誘導体  (CF03220A) ,  芳香族単環カルボン酸の窒素誘導体  (CF05200S) ,  高分子の分解,劣化  (CG03010A)

引用文献 (2件)：

• N. Kihara, R. Ii, A. Ogawa, J.Polym. Sci., Part A: Polym. Chem., 45, 963(2007).
• N. Kihara, Y. Iino, T. Misawa, J.Polym. Sci., Part A: Polym. Chem., 46, 6255(2008).

タイトルに関連する用語 (4件)： 酸化分解 ,  ポリマー ,  モノマー ,  高強度