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J-GLOBAL ID：201002286680371311   整理番号：10A0535808

コスト低減に寄与する特殊鋼 II.製造コスト低減への取り組み 2.省エネルギー(3)焼鈍省略鋼

著者 (1件)： 鹿礒正人 (神戸製鋼所 技術開発セ)
資料名： 特殊鋼  (Special Steel)
巻： 59  号： 3  ページ： 18-20  発行年： 2010年05月01日 
JST資料番号： F0349A  ISSN： 0495-7644  CODEN： TOKSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 伸線や冷間鍛造,切削などの加工の前処理として実施される焼鈍を省略できる鋼材について解説した。特殊鋼の線材棒鋼製品の焼鈍を行う主な理由は,1)圧延材に生成した硬質なベイナイト等の過冷組織の軟質化,2)フェライト・パーライト組織の軟質化である。焼鈍省略鋼は,伸線前の焼鈍省略するため制御圧延・制御冷却により材料を焼鈍材並の硬さとしたものである。冷間鍛造性に大きく影響する鋼材の化学成分を調整し,圧延温度低下や制御冷却により微細オーステナイトからフェライト・パーライト組織とする。また,冷鍛用鋼の他にも焼鈍省略の実現を可能とした新しい肌焼鋼や鋼中の固溶C,Nを低減し冷間加工中の変形抵抗を低下させた焼鈍省略鋼も開発,実用化されている。

シソーラス用語： *焼なまし ,  冷間鍛造 ,  *特殊鋼 ,  線材 ,  棒鋼 ,  制御冷却 ,  加工性 ,  制御圧延 ,  *加工用鋼 ,  *縮小 ,  肌焼鋼 ,  成分
準シソーラス用語： *焼鈍 ,  *工程短縮 ,  化学成分

分類 (1件)： 鉄鋼材料  (WE02000W)

引用文献 (6件)：

• 畠英雄: 神戸製鋼技報、vol.50、No.1(2000)、p. 29
• 土田喜一朗: 新日鐡技報、vol.386(2007)、p. 28
• 特殊鋼、vol.40、No.3(1991)、p. 25
• 森達也: 電気製鋼、vol.69、No.1(1998)、p. 79
• 紅林豊: 電気製鋼、vol.71、No.1(2000)、p. 65

タイトルに関連する用語 (5件)： コスト低減 ,  特殊鋼 ,  製造コスト低減 ,  省エネルギー ,  焼鈍