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J-GLOBAL ID：201002286767084610   整理番号：10A0277242

回帰的遷移ネットワークを用いた文字経路探索方式の開発

Development of a Path Search Method in Candidate Character Network Using Recursive Transition Network.

著者 (3件)： 高橋寿一 (日立 中研) ,  永崎健 (日立 中研) ,  古賀昌史 (日立 機械研)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 109  号： 418(PRMU2009 207-232)  ページ： 141-146  発行年： 2010年02月11日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： OCR(光学的文字認識装置)において,自由文脈文法を用いた回帰遷移ネットワーク型の文字列辞書と,文字切出しおよび文字識別の曖昧性を保持したネットワークを用いた,いわゆる第3.5世代と呼ばれる回帰的遷移ネットワーク型文字列照合方式を開発した。これは文字の切出し方に関して,複数の切出し仮説を残したまま文字識別し,文字列情報を利用して尤もらしい切出し方を決定し文字列を認識する方式である。文字の切出し方の複数の候補は,ネットワーク形式で表現し,切出し方の決定は,ネットワーク中の経路探索問題として解かれる。従来の文字列照合方式では,使用する文字列情報は階層型の形式で記憶していた。しかし,この方式では,辞書容量の制約により,何百万という表記が存在する地域では全てを表現できなかった。そこで小容量で全ての表記を表現できる回帰ネットワーク型の形式で文字列情報を記憶できる辞書を採用した,新しい文字列照合方式を開発した。この異なる2つのネットワークをアクセスし,その状態を保持するために探索木の集合である探索林を用いた。また,計算機のメモリ空間を有効に使用できるように,文字列照合の際に作る探索木を枝刈りする方式も開発した。(著者抄録)

シソーラス用語： OCR【読取装置】 ,  探索理論 ,  *文字認識 ,  セグメンテーション ,  画像処理 ,  ネットワーク ,  経路探索 ,  *文字列
準シソーラス用語： 画像セグメンテーション ,  探索木

分類 (1件)： パターン認識  (JE07000S)

引用文献 (5件)：

• 藤澤浩道. 企業研究者から見た文字認識の進歩と課題と将来. 電子情報通信学会技報. 2004, PRMU2003-247, 93-100
• 丸川勝美. 手書き漢字住所認識のためのエラー修正アルゴリズム. 情報処理学会論文誌. 1994, 35, 6, 1101-1110
• 丸川勝美. 認識機能の出力あいまい性を許容した情報検索手法の一検討 : 認識誤り特性に着目した検索手法の分析評価. 電子情報通信学会論文誌 D-II. 1996, J79-D-II, 5, 785-794
• IKEDA, H. A Context-Free Grammar-Based Language Model for Document Understanding. Proc. IAPR Workshop on Document Analysis Systems, DAS2000, Rio de Janeiro, Brazil, Dec. 2000, 135-146
• LIU, C.-L. Lexicon-driven Segmentation and Recognition of Handwritten Character Strings for Japanese Address Reading. IEEE Trans. Pattern Analysis and Machine Intelligence. 2002, 24, 11, 1425-1437

タイトルに関連する用語 (4件)： 遷移 ,  文字 ,  経路探索 ,  開発