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J-GLOBAL ID:201002287085338544   整理番号:10A0604433

熱水噴射孔イガイBathymodiolus azoricusの抗酸化防御システムに対するカドミウムの亜致死量効果

Sub-lethal effects of cadmium on the antioxidant defence system of the hydrothermal vent mussel Bathymodiolus azoricus
著者 (7件):
資料名:
巻: 73  号:ページ: 788-795  発行年: 2010年07月 
JST資料番号: A0825B  ISSN: 0147-6513  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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イガイBathymodiolus azoricusは,大西洋中央海嶺熱水噴射孔に最も豊富な種の一つで,海洋種に有毒な環境の成分である高濃度の金属を含み硫化物とメタンにも富む高温噴出流体に継続的に曝露されている。本研究の目的は,このイガイの抗酸化防御システムに対する亜致死量濃度のカドミウムの影響を評価することである。Menez Gwen噴出地点(北緯37°51’,西経32°31’)でB.azoricusを採集して,Cd(50μg/l)に24時間曝露し,6日間の浄化期間をおいた。B.azoricusのエラと外套膜の,ストレスに関係する一群のバイオ指標である抗酸化酵素(スーパーオキシドジスムターゼ-SOD,カタラーゼ-CAT,グルタチオンパーオキシダーゼ-GPx),メタロチオネイン(MT),過酸化脂質(LPO)及び総オキシラジカルスカベンジング容量(TOSC)を測定した。Cdは,曝露期間と直線的な関係で両方の組織に蓄積され,6日間の浄化期間後にも目立った排出は認められなかった。抗酸化酵素活性は,エラの方が顕著に高かった。実験中にCyt-SOD,T-GPx及びSe-GPxが誘導されたが,これは対照の生物でも見られた。Mit-SODとCATの活性はあまり変らないままであった。曝露したイガイのエラのMTレベルは,曝露の最初の18日間に直線的に増加した。LPOレベルは曝露したイガイと対照の間に顕著な差異が認められなかった。TOSCレベルは,曝露したイガイでも対照でも,変らないままであった。このことは,Cdは曝露したイガイの組織に蓄積されるが,MT防御システムが組織に蓄積されたCdの影響を十分排除することを示唆している。また,Cdの存在以外の因子が,B.azoricusの抗酸化防御システムに影響を与えている。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
動物に対する影響  ,  カドミウムとその化合物  ,  毒性学一般 

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