抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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富山市では,推進しているコンパクトなまちづくりを中心市街地で重点的に行うため,市内電車の環状線化を含む27事業で構成される「中心市街地活性化基本計画」を策定した。環状線化事業は,富山駅周辺地区と中心商店街周辺地区とのアクセス強化,都心地区全体の回遊性と魅力の向上,南北路面電車接続のネットワーク形成などを図ることにより中心市街地の活性化を進めるものである。この事業の大きな特徴は,軌道の整備及び車両の購入に要する費用を公が負担し,運行は民間が行う「上下分離方式」を実施したことでる。インフラを行政財産として整備することにより国からの補助金と起債による財源を確保することができた。また,軌道敷設に際しては,既存道路空間に単に軌道を敷設するのみでなく,都心地区の顔としてふさわしい景観形成を併せて行った。環状線は平成21年12月23日に開業して,約半年が経った。概ね予想通りの乗降客があり,また,沿線の歩行者通行量が増えており,一定の効果が出ていると考えられる。