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J-GLOBAL ID：201002287186245750   整理番号：10A0849921

(+)-ジクチオスフェリン酸Aの全合成と構造の再同定:タンデム分子内Michael付加/アルケンのマイグレーション法

Total Synthesis and Structural Reassignment of (+)-Dictyosphaeric Acid A: A Tandem Intramolecular Michael Addition/Alkene Migration Approach

著者 (4件)： BURNS Alan R. (Univ. York, York, GBR) ,  MCALLISTER Graeme D. (Univ. York, York, GBR) ,  SHANAHAN Stephen E. (GlaxoSmithKline, Kent, GBR) ,  TAYLOR Richard J. K. (Univ. York, York, GBR)
資料名： Angewandte Chemie. International Edition  (Angewandte Chemie. International Edition)
巻： 49  号： 32  ページ： 5574-5577  発行年： 2010年 
JST資料番号： H0127B  ISSN： 1433-7851  CODEN： ACIEAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 抗細菌性を示す(+)-ジクチオスフェリン酸Aの全合成と構造の再同定を行った。逆合成解析より合成はエナンチオリッチなよう化シクロヘキセノン(11)を出発点とした。これをビニル誘導体に変換した後,脱シリル化とエステル化により前駆体10を生成し,Hoveyda-Grubbs第二世代触媒により82%の収率で13員環大環状化合物9を得た。9の分子内Michael付加とそれに続くアルケンの異性化によりエキソサイクリックエノン17を得た。これらの段階はこの合成の鍵となる反応で,NaH又はEt₃N/Bu₄NClでは低収率であったので,ピペリジンとBu₄NHSO₄を用いて17へ容易に変換した。17をジオール18に変換し,ジオール基のアセトニド保護をした後,トリエチルスタンナンを用いてトリフラート化とStille反応を行い,Pd触媒カップリングにより付加体22を得た。ケトンをエノンに変換後,tert-ブチル-エステルとアセトニドを除去して所望の酸24を得ることができた。(+)-ジクチオスフェリン酸Aに小さな構造上の誤りがあったので絶対配置を確認した。

シソーラス用語： *ラクトン ,  *カルボン酸 ,  *全合成 ,  *解析 ,  分子設計 ,  *大環状化合物 ,  Michael反応 ,  異性化 ,  交差カップリング反応 ,  同定
準シソーラス用語： Stille反応 ,  ポリケチド ,  逆合成解析

分類 (1件)： 八員環以上の複素環化合物  (CF07120T)

物質索引 (1件)： ジクチオスフェリン酸A

タイトルに関連する用語 (7件)： 酸 ,  全合成 ,  同定 ,  タンデム ,  Michael付加 ,  アルケン ,  マイグレーション