文献
J-GLOBAL ID:201002287430306332   整理番号:10A1198262

アレニシン類の立体配座特性: バルクから空気-水界面まで

Conformational Properties of Arenicins: From the Bulk to the Air-Water Interface
著者 (4件):
資料名:
巻: 11  号: 15  ページ: 3262-3268  発行年: 2010年10月25日 
JST資料番号: W1265A  ISSN: 1439-4235  CODEN: CPCHFT  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
アレニシン類は海洋多毛類ゴカイArenicola marinaの体腔嚢から発見された抗微生物ペプチドである。このアレニシン-1(Ar-1)とその線形誘導体C/S-Ar-1の円偏光二色性(CD)スペクトルを測定した結果,どちらのペプチドも異なる溶媒中で同じような構造を示すことがわかった。どのような緩衝液中でも,CDデータはほぼ22%のβ-ターン,38%のβ-シートおよび38%のランダムコイルになった。どちらのペプチドも表面活性である。吸着したペプチドは逆平行のβ-シートを形成し,界面に平らにのっている。表面活性は副相のイオン強度が高くなると著しく上がった。これは対イオンがペプチド中の荷電アミノ酸と強く相互作用してペプチドの有効電荷を減らしたためである。高電荷のペプチドはイメージ電荷による強い反発相互作用のために広い範囲の空気/水界面に吸着しない。電荷の小さいペプチドはイメージ電荷による反発力を受けない。ペプチドのβ-シート層はかなり安定している。脱離は吸着よりゆっくり起きるので吸着層は準安定状態を保ち,高い表面圧で圧縮することができる。β-シート構造の水素結合骨格によって決定された鎖間距離に対応するBraggピークをすべての結晶において観測した。この距離は圧縮しても変化しなかった。興味深いことにβ-シート板は付加的な周期性を示した。この周期の端から端までの距離は完全に拡張された配置におけるペプチドの長さの1/2になった。これはペプチドがヘアピンのような形になって逆平行の分子間β-シートを形成していることを示している。使用した対イオンの種類によって異なる1周期の距離を測定して,層の厚さの差と関連づけることができた。Br-を含有する副相では,1周期の距離が長くて層の厚さは薄いが,SeO42-を含有する副相では,1周期の距離が短くて層の厚さは増した。これはペプチドの曲がりが対イオンとの相互作用に依存していると仮定することによって説明できる。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
液-気界面  ,  有機化合物・錯体の磁気光学・電気光学スペクトル(分子)  ,  分子構造  ,  物理薬剤学 
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る