文献
J-GLOBAL ID:201002287612620644   整理番号:10A1119690

男女,集団,個人の間にみられる組み換え率の詳細な差異

Fine-scale recombination rate differences between sexes, populations and individuals
著者 (18件):
資料名:
巻: 467  号: 7319  ページ: 1099-1103  発行年: 2010年10月28日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
減数分裂組み換えは,対立遺伝子の新しい組み合わせを生み出すことで遺伝的多様性に寄与している。近年,連鎖不平衡(LD)パターンを用いて過去に起こった組み換えの歴史をとらえる高密度の一塩基多型(SNP)データからの推定で,複数の高分解能組み換え地図が作られている。これらの地図の有用性は,組み換えホットスポットや関連モチーフの同定によって,また,PRDM9遺伝子がホットスポットで起こる組み換えの比率に影響を及ぼしていることの発見によって実証されている。しかし,個人差や性差についての情報は,これらの地図からは得られない。また,LDに基づく組み換え率の推定値は,自然選択のような遺伝子座特異的な人口統計学的要因によって偏りが生じる可能性がある。家系データに基づく既存の遺伝子地図はこのような欠点がないが,減数分裂回数が比較的少なく,マーカー密度が低いために分解能に限度がある。今回我々は,15,257組の親子ペアから得たゲノム規模のSNPデータを利用して,直接観察した組み換えに基づく初めての組み換え地図を,10キロ塩基という高い分解能で作製した。男性と女性の地図を比較したところ,それぞれのホットスポットの約15%はその性に特異的であることがわかった。組み換えによる遺伝子内でのエキソンのシャッフリングは男性のほうに多く起こり,組み換えによる近隣遺伝子どうしの新しい組み合わせは女性のほうに多く生じる。また,個人の組み換えの特徴とPRDM9遺伝子の異型との間に新たな関連が見つかり,新しい組み換えホットスポットも同定された。この地図と,北欧および西欧系の祖先をもつユタ州住民(CEU)とナイジェリア,イバダンのヨルバ族(YRI)というHapMap集団のデータから推定したLDに基づく2つの地図との比較により,これまでノイズに隠されていた集団間の違いと,これまで自然選択の標的として報告されていた領域での地図上の違いが明らかになった。Copyright Nature Publishing Group 2010
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
分子遺伝学一般 
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る