抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在流通しているクリ苗木では,育苗中に発生する副梢を芽かきまたはせん除してある。このことが,改植時の1樹当たりの初期結果母枝数を制限する大きな要因となっているので,育苗時に発生する副梢を残した苗木による早期成園化を検討した。まず,台木用種子の貯蔵性について試験したが,「丹沢」「筑波」「銀寄」「利平栗」などであればどの品種を用いても問題はないことがわかった。優良な副梢利用苗育成のためには,接ぎ木時の台木の基部径は太い方が良かった。「丹沢」と「筑波」の副梢利用苗について,幼木期の収量および生育をそれぞれの通常苗と比較した。同時に苗木の植栽密度についても密植区(80本/a)と慣行区(40本/a)を設けて検討した。両品種とも,副梢利用苗の密植区で,栽植2年目の初結果時から収量が高かった。早期成園化のための結果母枝切り返し処理,密植栽培での収量維持のための縮・間伐についても述べた。