抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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夏季の西部北極海では近年,海氷面積の著しい減少が報告されているが,海氷面積減少が動物プランクトン群集に与える影響に関する知見は乏しい。本研究は海氷面積が広かった1991,1992年と海氷面積が減少した2007,2008年の夏季西部北極海(チャクチ海)の動物プランクトン群集構造を明らかにし,経年変動を解析したものである。2007/08年は出現個体数とバイオマス共に1991/92年よりも多く,北極海産固有種の群集がより北方に見られた。海氷面積の減少は動物プランクトン生産量という観点ではプラスの効果があるが,太平洋産種の輸送量が増加するため,北極海固有種の生物群集を北方に駆逐するマイナスの影響があることが示された。(著者抄録)