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J-GLOBAL ID:201002289100930466   整理番号:10A0761186

黒海堆積物への硫化水素のこれまで認識されてこなかったシンクとしての地震起原タービダイト堆積

Earthquake-induced turbidite deposition as a previously unrecognized sink for hydrogen sulfide in the Black Sea sediments
著者 (3件):
資料名:
巻: 121  号: 1-4  ページ: 176-186  発行年: 2010年08月20日 
JST資料番号: B0842A  ISSN: 0304-4203  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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黒海西部中央海盆堆積物の過剰な210Pb,137Cs,元素硫黄,活性鉄,間隙水中の硫化水素を示す深度分布は厚さ20cm活性鉄タービダイト層の存在を示す。この層はトルコ北西部での1999年の地震の後に堆積し,間隙水中の硫化水素を酸化し固相における元素硫黄の異常な蓄積をもたらした。通常還元的である黒海堆積物の上に位置するタービダイト中のFe-Sの非定常的続成作用の調査により時間変動数学モデルを構築した。厚さ20cmのタービダイト層は最初,針鉄鉱の形で80μmol(gdrywt.)-1のFe(III)を含み,それが急速な(1day)酸化と間隙水中の硫化物の減少,S(0)やFeSの様な固相いおう中間体の形成をもたらした。S(0)はFeSよりも速く蓄積し,タービダイト堆積後5-8年で堆積物中に高い濃度で存在することとなった。還元型鉄は全てのFe(III)が消費される間固相中に存在し,長期間S(0)と固相活性鉄(硫化物となっていない)の共存を可能にした。間隙水は1mM以上のFe(II)をともなう堆積の後2年間はμmolレベルの溶存硫化物を保持した。タービダイト層はタービダイト堆積後10年間上部水層より沈降する硫化物のシンクとして作用した。黒海に見られる深層海盆タービダイトの普遍的存在とトルコ北部Northern Anatolian断層上の活発な地殻構造活動を考慮すると,推定0.144Tg硫黄/年が地震起原タービダイトによりS8やFeS2として埋没している。この量は年間埋没硫黄(パイライトとして)の14%,還元的ー硫化的黒海海水への酸化的地中海海水の水平的流入による年間硫化物酸化の3-5%にあたる。地震に起因するタービダイトとそれに続く深層海盆での硫化物酸化は黒海における硫化水素収支の従来知られていたシンクを代表するように見える。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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水圏・生物圏の地球化学  ,  岩石圏の地球化学一般 

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