抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自らの事業活動に伴う環境負荷の低減への取り組みの1つとして,NTTグループが自然エネルギー利用拡大を目的に設立した有限責任事業組合「NTT-グリーンLLP」について紹介する。2008年5月,自然エネルギー利用促進施策「グリーンNTT」では,新たに太陽光発電システムを構築することで,合計5MW規模まで拡大することを目標としている。太陽光発電を選定した理由としては,故障リスクが小さくメインテナンスが容易であることや,日照さえあれば全国どこでも設置可能な点があげられる。また,風力発電と比べて台風の影響を受けないことや年間の発電量予測が容易であることも魅力である。2008年8月に設立された「NTT-グリーンLLP」では,グループ各社が効率良く太陽光発電設備を構築するだけでなく,グループ各社が持つ強みを互いに発揮するよう連携を強化している。2009年度,本LLPはNTTグループの所有する不動産の中から最適な設置場所3カ所を選定し,大規模太陽光発電設備の建設工事に着工,2010年2月に完成した。発電容量の合計は530kWで,推定発電量は建物で現在利用している電力消費量の約9%に相当する。各拠点の太陽光発電システムは,太陽電池,パワーコンディショナ(PCS),接続箱,保護継電器,データ収集装置等で構成される。太陽光発電システムの構築にあたっては,・設置環境に合わせた機器選定・建物,地盤強度に応じた設置工法・発電損失を最小限に抑える配線設計・雷対策などを実施することにより,各拠点の設置環境に応じた最適なシステム設計を実現している。